完全管理のシステム化

まずは、治療を必要とする人と適合生活の分析内容を必要とする人に分かれるだろう。

治療が完治するまで時間がかかる人は、治療のための環境が必要である。

それは身体的に具合の悪い部分を補う補強を生活の中に組み込んでいかなければならない。

医師の指示とそれに適した住居と生活用品を揃え、定期的に診断していく。

 

次に、治療を必要としない人だが、それでも完全な健康体ではないということを認識しておかなければならない。

特に、歯が完全でない人が多いと思う。

歯は直接食べ物を摂取することに影響を及ぼす。

そして、骨格の歪みを引き起こす恐れがある。

更には、血液検査などの分析結果で判明する体質を知るべきだ。

それぞれベストな状態は違っている。

すべての人の個人的情報を記録として残し、そのベストな状態を維持できるよう問題を見つけ出し改善策を提示しなければならない。

今できることとして、血液検査で判る数値とベスト値との差を見つけ出して欲しい。

平均値ではダメなのだ。

体温一つにしても、36度がベストな人もいれば、32度がベストな人もいる。

医師は、個々のデーターでベスト値を探り出さなければならない。

薬もできるだけ綿密に計算されたものを専用薬として調合しなければならないだろう。

 

すべての個人情報は、コンピューター管理を行い、初めに入力したデーターは特別にコピーして保存し、回を追う毎にその時点でのデーターを加えていく形になると思われる。

どこの病院に行っても、できるだけ同じような指示を医師ができるよう完全にデーターの管理をしなければならない。

これは国のシステムとして稼動すべきであり、全面的に医療関係者の協力を要請しなければならないと思う。

 

医学における未来の展望

現在の医学界は行き詰まりを見せている。

どこかに新しい医学の形を見出せなければならないと考える。

今までとは違うすべての人間に対する医療的見解で行える手法。

それは、完全管理法とも呼べるものかもしれない。

1人1人の生態と特徴、体の機能の限界、思考の限界、そのすべてを数値として出し、生活の中で完全に安全圏を作ってあげる状態がこれからは必要なのではないかと思われた。

日常的に行われている身体的過剰運動、長期的心身への負担、身体に適合しない食の摂り方、経済的な制限の中での不自由さが齎す危険などが原因で、健康を取り戻せない人々が大勢いる。

それを取り戻すには、医学的な立場から公平な数値という形で1人1人が持つ特徴に合わせた生活環境や生活状態を医師が提示すべきではないだろうか。

 

ここでは、その理想的な完全管理の医療世界について細かく考えていこうと思う。