完全管理法システム化の原理
初めに、医師としてやらなければならないのは、このシステムの構築原理を確定させることだ。
つまり、個人に対応するための土台作りである。
まず、必要なことをリストアップしてみて欲しい。
例として、血液検査表(場合によってDNA鑑定も含む)、全身あるいは各部分の身体損傷レベルの公平な位置づけの確定表(病状レベル、患部レベル)、個人の身体状況を当て嵌めることができるレベル表(身体と精神に分類された縦横の複合レベル表)、各レベルで行うべき指示の基本表(労働レベル、作業レベル、住居レベル、摂食レベル)などが挙げられる。
その1人1人の体の状態をこのような数値をレベル化して、治療や生活改善の判断材料とするならば、誰が見ても公平な処置が行えるのではないだろうか。
今までは、医師一人の判断で行う場合が多かったと思う。
しかし、それでは細かい部分まで診てあげることが難しかったのだ。
こうした方がいいという指示をすることができても、それが実行できない状態までは変えられない。
できれば、病院という枠を少し取り払って、個人の生活範囲まで手を伸ばせるシステムが欲しいのだ。
また、医師自身もそのシステムの中で健康を維持しなければならないと思う。
これは、社会を維持するための人間の身体や精神限界を超えないために考案するものだ。
それは同時に安定と保護を意味し、この国の法律に沿って現状を促進させる形ではないかと思う。
人が生きていく上で、どうしても生じてくる健康障害や精神停滞を分析し、個人が速やかに悪化状態から抜け出せるよう医療数値における公平な処理システムを構築すること。
これが、完全管理法システムの原理である。